鍼灸が動物の治療に必要な理由は?

超高齢化社会
猫の平均寿命グラフ21世紀を迎え、犬猫の寿命は飛躍的に延びており、現在はまさにペットの超高齢化社会となっています。同時に、犬猫の病気も多様化し、人間同様の生活習慣病やガン、アトピー性皮膚炎、糖尿病などの難治性疾患が増えてきています。
これらの疾患は、時として、西洋医学的な治療をしただけではなかなか効果が発現しないケースも少なくありません。
また、現代西洋医学では、検査で異常を発見し診断しなければ、治療方法も確定できません。
近年、犬猫も現代医学での検査では異常が認められないが、「なんとなく調子が悪い」、「なんとなく食欲がない」、「最近なんだか年をとってきた」などを主訴に動物病院に来院するケースが増えてきました。もちろん、診断名が確定しなければ、西洋医学ではなかなか有効な治療効果は期待できません。
しかし、中獣医学では、動物の「現在の症状」、「苦痛」を最優先し、それらを中獣医学独特の四診という診断法を利用することにより、情報を収集します。四診とは、獣医師の五感をフル活用し、動物の脈や舌の状態、被毛、目力、体臭などからその動物の「証」を決定します。
「証」が決定したならば、鍼灸や漢方薬などを駆使して治療にあたります。
「証」は、動物の症状だけではなく、体質や飼育環境、食事なども含め総合的に決定されます。
マニュアル医学の要素が強い西洋医学とは異なり、獣医師の経験や勘、センスが大きく作用し、テーラーメイドの医療になります。

動物医療の現場における中獣医学の実用性

中(獣)医学と鍼灸昨今のペットの超高齢化社会に伴い、ペットオーナーのペットへの価値観も多様化し、現代西洋医学以外の治療を求める機会が多くなってきています。
その中でも中獣医学の鍼灸、漢方はヒトの分野でも日本人の生活に根付いた医療で、関心も高まっています。
しかしながら、日本の獣医学教育は西洋医学一辺倒であり、鍼灸、漢方の本場の中獣医学を習得する機会は多くありません。
中獣医鍼灸は特別な設備や装置を必要としないことも特徴です。わずかな道具と中獣医学の特別な知識があれば、どこでも実践することが可能です。

中獣医鍼灸治療導入のメリット

鍼灸の道具① 初期の設備投資が必要ありません。
特別な設備や場所は必要ありません。畳半畳程度のスペースと鍼、お灸があれば可能です。また、ランニングコストもかかりません。
② 副作用がなく、安全な治療ができます。
強い薬や麻酔、手術などは行いませんので、とても安全性が高い治療方法です。
また、西洋医学治療の副作用の軽減も期待できます。
③ 高い有効性
現代西洋医学では治療の難しいある種の疾患に対しても、また、西洋医学で原因不明の疾患に対しても高い有効性が期待できます。
④ クリニックの差別化に
テーラーメイドの医療で、クリニックの差別化につながります。

当アカデミーのカリキュラムは、効果の実感できる鍼灸治療を実践的に学ぶことができます。

 

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