中(獣)医学とは?

未病を防ぐ
中(獣)医学と鍼灸中(獣)医学の古典「素問」では、いい医者は未だ表れていない病気を治療し、普通の医者は今表れている病気を治療すると記載しています。
未病とは、現時点では問題はないが、やがて発病に至るであろうと予測される病気のことをいいます。いい医者それに備えてすでに治療をしておく、ということです。日本流にいうとすれば「転ばぬ先の杖」ということになります。未病の考え方は中(獣)医学の根源をなすものと考えていいでしょう。
そもそも中(獣)医学は、治療医学と養生医学の二本立てになっています。養生医学とは命を養い健康の維持・増進を図ることで、その対象は健康人・半健康人を対象にしており、病気にならないための医学・食養生・心の養生・運動など、生活の処方を日常生活の中で行うものです。未病発見の手掛かりとなるのは症状です。中(獣)医学はどんな小さな症状でも見逃さないようにできています。いくつかの症状の組み合わせで複合症候群を構成し、これを「証」とよんで独特の診断学を構築し、それが即、治療と直結しているという大きな特徴があります。

中(獣)医の発祥

三つの異なる文化
中国大陸は東西に流れる黄河と揚子江によって3つに分かれます。
黄河流域とそれより北に興った文化領域を黄河文化圏と呼び、揚子江を中心に発達した文化を揚子江文化圏、揚子江より南の亜熱帯地方の文化を江南文化圏と呼びます。
このうち早くから開けたのは北の黄河文化圏です。古代中国では、それぞれの文化圏に、それぞれ異なった医学が生まれました。
その中でも、鍼灸医学は、黄河文化圏に起こりました。
中(獣)医学と鍼灸黄河文化圏は北方の気象変化の激しい地域です。そこに住んでいた種族は遊牧民で、当然彼らの主食は動物の肉であったでしょう。想像するに彼らを悩ました病気は、寒い地域で動物の肉を主食とすることから、できもの腫れ物の類から、脳血管障害を思わせるような疾病が多かったことでしょう。彼らの衣服は動物の毛皮であったと思われます。寒さと気候変化の激しい気候の地では、全身を露出して行う治療は無理であったでしょう。したがって頭や手足などの部位に鍼の元祖である砭石と呼ばれる石片や骨片などで刺激を与えたり、うっ血や膿瘍に対して切開したり、皮膚に火熱を加えたりする治療法が経験的に発達したものと考えられます。体の特定の部位が、これらの刺激に対して特に敏感であることが発見されて、ツボとして名付けられていったのでしょう。そして、それらを理論的に体系づけたもっとも古い鍼灸医学の原点が「黄帝内経」という書籍です。
黄帝内経は医神である黄帝が、その家臣である6人の医者との問答形式をとったもので、「素問」と「霊枢」の二部から構成されます。その中で人体の生理、病理、病因などの基礎医学的なことと、摂生、養生などの健康管理について書かれているのは「素問」で、解剖、生理のほかに経絡や鍼灸療法について述べられているのは「霊枢」です。

 

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